2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

坂本佳鶴恵『アイデンティティの権力』

前半(1〜6章)は従来の差別論や主体概念の整理をゴフマンなどを例に挙げて行なっている。 7章からは怒涛のフェミニズム理論やポストフェミニズムについて。アツい、著者の熱量がすごい。6章まではかなり理解が難しかったが7章からは(多少知識が入っているのも…

江原由美子『女性解放という思想』

卒論の先行研究として読んだ。 リブ運動の歴史的な流れについて参照したが、渦中にいたであろうタイミングの出版なのに非常に整理されていた。「からかいの政治学」の章も必読。結局「からかわれた」者は「からかい」側に構造的に勝てない。

ソポクレス『オイディプス王』

悲劇といえばの一冊、おすすめされたので読んだ。 悲劇自体は序盤から種明かしされてるのが現代の作品とは違うのかなと思った。現代作品は最後まで悲劇は引っ張るイメージ。

北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』

読書会参加用に読んだ。 シェイクスピアを知らなすぎて楽しみ切れてないところはあったけど、著者の視点は文章の軽やかさに反して非常に深く透徹していることを読書会で教えてもらえた。男女のジェンダーを意図的に意識させないような書き方をすることで女と…

住野よる『君の膵臓をたべたい』

読書会用に読んだ。よくある王道ボーイミーツガールもの。 ただ、名付けと呼び名についてはよく考察すると面白い気がする。

西川美和『永い言い訳』

映画版「ゆれる」を見たのが3年ほど前であれは結構後味悪い作品だった印象が残っているが、こっちは結構ハッピーエンドな印象。